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ポップケア通信130号を発行しました。

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2022/03/01 ポップケア通信130号を発行しました。

 

ホップケア通信130号    2020年3月130-1

太陽の日差しが気持ちいい季節ですね。

朝晩はまだまだ冷えますが、日中は太陽の日差しも暖かく、

感じられて気持ちいですね。

寒さとコロナ禍で部屋にこもりきりの方も少し太陽の光を浴びるようにしましょう。

ポカポカ暖かいですし、骨の代謝も促されます。「2月は逃げる」「3月は去る」春は目の前ですね。

 

今月のテーマは「変形性股関節症に対するジグリング」です

股関節は骨盤にあるお椀のような受け皿(寛骨臼)が大腿骨の頭(骨頭)を包み込む形状をしています。この接触面を覆う軟骨が徐々に磨り減ってしまい、初期は関節の袋の内側の膜(滑膜)が炎症を起こして痛みを招くと言われています。

生まれながらに関節の形状が悪かった方などで起きやすく、特に女性は男性の5倍以上多いとされています。

治療は変形がひどい場合は人工の股関節に置き換える手術が一般的です。軟骨の一部分のみのすり減りであれば、生活習慣を見直したり、筋肉を鍛えること、そして軟骨に栄養ができるだけ行き渡るようなリハビリをすることで痛みは和らげることができることがあります。

 

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ジグリング(貧乏ゆすり運動)は試す価値あり

 

私が実際リハビリでよく用いる運動として、細かな振幅でできるだけ多く関節を繰り返す手技を用いることがあります。関節の運動が痛みなくしやすくなるからです。

「ジグリング」という変形性股関節症の痛みの軽減と軟骨の再生が報告されている運動と同様です。

変形性股関節症に対するリハビリは筋力を鍛えることが   中心ですが、痛みがあるとなかなかできません。

痛みに悩んでおられる方に試していただきたいのがこの「ジグリング」です。

通称「貧乏ゆすり運動」とも言われているように、椅子に座って、

ちょこちょこと膝を上下に動かすのです。

 

ジグリングで関節軟骨に栄養補給

関節軟骨には、血管やリンパ管がありませんので、栄養は関節液から補給されます。

それは運動によって促されるので、動きが悪くなると栄養が行き渡らなくなり、

軟骨の破壊が進行すると言われています。

ジグリングをすると関節軟骨に栄養を補給して関節軟骨の状態をよくすると考えられ

ます。

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  ジグリングの方法

・足の裏がつく椅子に腰掛ける。(膝は90度曲がっているくらいがよい)

・踵を2センチほど上下させる。左右交互に行うとよいでしょう。

・速度は無理のない範囲で自然に。

    一日合計で1~2時間毎日行うようにする。

・痛みがあるような時は行わず、中止しましょう。

 

 

股関節症だけでなく様々な疾患の方に応用的して取り入れています。

今回の方法はテレビを観ながらでもできますね。         (PT中西)

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