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ポップケア通信136号を発行しました。

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2022/09/03 ポップケア通信136号を発行しました。

 

ポップケア通信 2022年9月(136号)136-1

 

 

コロナと暑さ、まだまだ収まらず

コロナも少し減ってきたようにも思えますが、まだまだ多くの感染者が報告されています。9月に入り朝晩少し涼しく感じることもありますが、日中は厳しい暑さが続いています。夏バテの出るころでもありますし、食事はしっかり摂るようにして、体力の低下を防ぎましょう。

 

今月のテーマは「朝食は摂った方がいい?」です

 中高年代に問題になる生活習慣病である「メタボリックシンドローム」、そして加齢に伴い、運動器障害による移動機能の低下を意味する「ロコモティブシンドローム」や加齢に伴い通常以上に筋肉の

萎縮が起きる現象である「サルコペニア」が現代社会を生きる我々にとって、大きな健康上の問題に

なっています。

 今回、朝食を摂らないことにより、これらの問題を助長するのではないかという論文を読みました

ので、紹介させて頂きます。

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朝食は摂った方がいいのか、摂らなくてもいいのか?

  今のところ、多くの研究から朝食を摂ることは健康に良いとされています。

しかし、それはなぜなんでしょうか?ある研究から朝食を摂るメリット、摂らないデメリットが

示されています。

 

朝食を摂らずに活動すると、体内時計が乱れ、様々な異常が生じる

 今回の研究ではマウスを使って、活動を始める前にエサを与えるグループ(朝食あり)と、活動開始から4時間エサを与えなかったグループ(朝食なし)で比較しています。

結果、「朝食なしグループ」は脂肪組織重量が増加して、さらには筋肉重量の減少が認められました。まさにメタボ、ロコモ、サルコペニアですね。

  朝食を抜くことで体温や肝臓、脂肪組織、筋肉での体内時計に乱れが生じ、正常な活動が出来なく

なったことが考えられるそうです。(もう一つ目の奥に光に反応する体内時計があります)出典(名古屋大学)

 

子どもから高齢者まで、朝食はとても重要

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  朝食は、成長期の子どもには十分な栄養素を供給する役割があり、

成人にはメタボリックシンドロームを抑える効果が期待され、さらに

老年期には、筋肉萎縮を抑制してロコモティブシンドロームやサルコ

ペニアの危険性を抑える作用があることが明らかとなりました。

朝食を食べないと逆に体重は増加してしまうようです。

  私もこの研究を読んで、朝食の大切さを再認識しました。

できれば少し早めに起きて、朝日を浴びましょう(体内時計の司令塔が作動)。そして「ゆったり美味しく朝食」を摂りましょう~!

体調リズムを整えて健康でいたいですね。

文献)Kohei Kiriyama et.al:Skipping breakfast regimen induces an increase in body weight and a decrease in muscle weight with a shifted circadian rhythm in peripheral tissues of mice:Published online by Cambridge University Press: 11 March 2022136-2

 

朝食摂って、朝日を浴びて、体内時計にスイッチオン!(PT中西)

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