ポップケア訪問看護ステーション

お問い合わせ

TEL 0798-38-1202

ポップケア通信137号を発行しました。

ブログ

2022/10/01 ポップケア通信137号を発行しました。

 

ポップケア通信137号137-1

 

 

 

 

 

朝晩の冷え込みにご注意ください

秋も深まり、肌寒くなってきました。

体調管理に注意しましょう。

さて秋はいろいろ。食欲の秋、読書の秋、睡眠の秋、運動の秋・・・

皆様はどんな秋をお過ごしですか?

 

 

今月のテーマは「あなたの飲み込む力は大丈夫?」です

  近年、肺炎に罹患される方が増えています。その中でも「誤嚥性肺炎」が特に増加しており、高齢者の肺炎のうち7割以上は誤嚥性肺炎であると云われています。

誤嚥性肺炎の背景には“飲み込む力の低下”(嚥下障害)がひそんでいます。

今回は嚥下障害および簡単にできる飲み込む力のテストをご紹介いたします。

 

嚥下障害とは

水分や食べ物を飲み込めなくなったり、飲み込んだものが肺の方へ行ってしまう状態になることをいいます。

嚥下障害の原因はさまざまであり、紙面の制限上、詳細は割愛させていただきますが、よくみられる

原因としては、脳卒中の後遺症や加齢により嚥下に関連する筋群の低下、口の中や喉の感覚低下で生じる場合があります。137-3

 

 

簡単な飲み込む力のテスト ~反復唾液嚥下テスト~

 

 

《方法》

①口の中を潤します(水でうがいをする、少量の水を飲みなど)。              

②唾をできるだけ多く、何回も飲み込みます。喉仏に軽く指をあててカウントします。

③制限時間は30秒。30秒間で何回飲み込めたか評価をします。

 

《判定》

 30秒間で3回以上飲み込めた →正常

  •  30秒間で2回以下だった →嚥下機能低下の疑いあり  173-4

※必ず嚥下障害があるというわけではありません。

ちなみに、平均の嚥下回数は、若年者7.4回、高齢者5.9回です。

 皆様は平均回数も超えられましたか?

 

嚥下機能に不安があれば相談を

今回のテスト以外にも、水や食べ物でむせる、声がガラガラしている、

痰が増えたなどの症状がある場合は嚥下障害がひそんでいる可能性があります。

嚥下障害が疑われる場合は、評価のために言語聴覚士が訪問可能です。

まずは訪問看護スタッフやケアマネージャーさんにご相談してみてください。

文献)高齢化に伴い増加する疾患への対応について‐厚生労働省、口から食べる嚥下障害Q&A‐藤島一郎、嚥下障害ポケット

マニュアル第3版、頸部聴診の実際と嚥下・摂食リハビリテーション

 

 

誤嚥性肺炎の予防には、口の中を綺麗にしておくことも大切です。

しっかり歯磨きをしましょう。(ST嘉原)

137-2

 

TOP