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ポップケア通信156号

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2024/06/19 ポップケア通信156号

 

 

ポップケア通信156号156-1

 

 

黄砂や花粉アレルギーに注意

4月末は黄砂が飛来し空も濁っている日がありましたね。黄砂に花粉も付着し、アレルギー症状が悪化させることも多くなります。 

マスク・洗濯物の部屋干しなど対策もされると良いでしょう。

また気温差も大きいので体調など崩されないように注意しましょう。

 

今月のテーマはペットボトル…どうやって開けていますか?」です

ペットボトルの蓋(キャップ)は高齢者にとって、とても硬くて開けるのは大変ですが、その開け方によって、フレイル(心と体の働きが弱くなってきた状態のことで、健康な状態と要介護状態の中間に位置する)の状態になっている可能性があるというのです。鹿児島大医学部と飲料メーカー大手「伊藤園」(東京都)が行った研究で分かったということです※。心身の働きが弱るフレイルは、早く気づいて対策をすれば、健常に戻りやすいので、皆さまも注意してみてはどうでしょうか。                                      ※文献Geriatr Gerontol Int,2022;22:682–684.

 

研究の概要

地域在住の65歳以上の高齢者336人(平均年齢74.6歳±5.9歳、女性58.3%)を対象とした研究です。未開栓のペットボトル製品(「お~いお茶 緑茶」525mlペットボトル)を着席した状態で通常の方法で開けてもらって、開ける方法と最大握力との関連性を検討しました。

 

ペットボトルの開け方のバリエーション(4つ)

側腹つまみ(親指と人差し指の側面で開栓(上図))

逆筒握り(親指側を下にしてぞうきんを絞るように開栓(下図))               

筒握り(小指側を下にしてぞうきんを絞るように開栓)                 

3指つまみ(親指・人差し指・中指の3指でつまみ開栓)156-2

 

 

研究結果は、「逆筒握り」で筋力低下の可能性があります

「逆筒握り」は「側腹つまみ」と比較し、筋力低下と有意な関連が認められました。したがって、地域在住高齢者において「逆筒握り」でペットボトルを開ける動作で開栓していれば、(全身の)筋力低下が疑われ、フレイル(フレイルサイン)につながることも考えられます

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その他のフレイルサイン

1)体重が減った(ダイエットしていないのに体重が減るのは要注意です)

2)歩くスピードが遅くなる(運動器や心肺機能の疾病が疑われます)                           3)疲れやすい(少し動くと疲れてしまう)                                           4)活動性の低下(外出が億劫になり、人と関わらなくなる)

 

フレイルの可能性があるかも

対策:タンパク質を摂るようにして、軽い筋トレを習慣にしましょう

もともとペットボトルが開けにくくなると筋力低下が指摘されてきましたが、開け方で早期に虚弱状態に気づけますね(PT中西)

 

 

 

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