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ポップケア通信163号

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2024/12/05 ポップケア通信163号

 

ポップケア通信163号164-1

 

 

今年もいよいよ終わります。皆様にとってどんな年だったでしょうか?

最近は気温が安定せず、一日のうちでも寒暖差が大きい日が多いのが特徴のようです。どうかお身体にお気を付けて新しい年をお迎えください。

★年末年始休暇 12/28~1/5

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今月のテーマは「ヒートショックを予防しよう」です164-3

寒さが徐々に本格化してきました。

屋外だけでなく、室内での急激な温度変化によって起こる「ヒートショック」が原因とみられる事故が増えているそうです。

「ヒートショック」とは、急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす現象。入浴中の事故が最も多いのですが、この事故で亡くなった人の数が、交通事故の3倍ほどというデータもあり、高齢者が多いこともあり無視できない状況になっています。

これからの時期、特に注意が必要ですので、今回は事故の発生機序と予防法を解説したいと思います。

 

入浴中の事故についての疫学(鹿児島大学)

入浴中またはその前後で亡くなられた方の9割が65歳以上、5割以上は12~2月の冬場だったそうです。また高血圧の既往があった方が4割以上を占めていました。

 

ヒートショックを起こす原理

入浴する際、寒い脱衣所で服を脱ぐと血管が収縮して血圧が上がり、お風呂に入ると今度は血管が広がって血圧が下がります。

脱衣所と浴室、それに浴槽内のお湯との温度差によって急激で大きな血圧の変動があり、意識を失ったり、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすおそれがあるのです。

 

ヒートショックを防ぐためのポイント164-4

 

◆入浴前の注意ポイント

1 脱衣所や浴室を暖める。

2 こまめな水分補給をする。

3 食後すぐや、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける。

4 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう。

 

◆入浴時の注意ポイント

5 湯温は 41 度以下、湯につかる時間は 10 分までを目安にする。164-5

6 湯温や部屋間の温度差がわかるように、温度計やタイマーを活用する 。

7 浴槽から急に立ち上がらないようにする。

8 浴槽内で意識がもうろうとしたら、気を失う前に湯を抜くこと。164-6

 

 

 

 

 

若くても肥満があるとかタバコを吸う人もヒートショックの危険性は高いそうです。

幅広い年齢で注意が必要なのですね。 (PT中西)

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