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ポップケア通信135号を発行しました。
ポップケア通信 2022年8月(135号)
厳しい猛暑が続き、さらにコロナの激増。熱中症予防と感染予防をこれまで通り
注意して頂きながら、この厳しい夏を乗り切りましょう。
ポップケアでは、8月8(月)・9日(火)に夏季休暇をいただいています。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
日本の寝たきり高齢者は 100 万人以上いるとされています。
近年寝たきりによる弊害と離床による効果について様々な研究結果が報告されています。
ベッドから離れる時間が少なくなると、起立による負荷が無くなり、体幹や体重を支える
筋肉を主とした筋力低下や骨の弱化、そして飲み込むという嚥下機能は低下し、誤嚥から
肺炎発症リスクも高くなってしまいます。
さらには、認知症の増悪にも密接な関連があると報告されています。
これら弊害を防ぐため、できる限りベッドから離れることを促すと良いことが、研究調査に
よって明らかにされてきました。
ベッドから離れ、車椅子などに座るだけでも、全身に重力がかかり、
それに対抗する力が必要になってきます。
また全身の筋肉(飲み込むための筋肉も含んで)維持と離床時間の関係
はどうなのか?東京医科歯科大学は、要介護高齢者に対して具体的な離床
時間が嚥下機能、全身の筋肉量にどのような影響を与えるのかを調べました。
その結果、少なくとも4時間、できれば6時間以上離床すると、全身の筋肉量
が保たれ、摂食嚥下機能が良い傾向にあることが分かったそうです。
摂食嚥下機能には「全身の筋肉量」と関連性があり、咀嚼には「覚醒と体幹機能」が
重要になってくることがわかっています。6時間以上の離床で覚醒状態か安定し、
体幹の筋肉量が保たれることが報告されています。
このことからも6時間以上の離床が推奨されるのも納得できると思います。
ただ単に車椅子などに座らせるだけでよいのでしょうか?やはり何か目的がある方が
スムーズです。
食事をテーブルでとる目的で起こすようにしたり、お買い物に連れだしたり、日光浴を
したり。
デイサービスに積極的に参加することも、離床時間を確保するにはとても効果的です。
やみくもに「ベッドから離れなさい!」と言われても、気持ちが乗らず続くはずもありません。
できれば「楽しみや目的」をもてるような工夫をすれば、車椅子に座っていられますよね。
寝たきりの方や基礎疾患のある方などを急激に起こしてしまうと、血圧が乱れたり、めまいが
でたりします。またむやみに起こしてしまうと骨折することもありますので注意しましょう。
ベッドの背を上げる時間と角度を少しずつ延長していくようにし、介助も無理なく行いましょう。
今回の報告は少なくとも4時間、できれば6時間起きるようにしましょうということですが、
今現在の状態をスタートとして、無理なく進めていくようにしましょう。(PT中西)
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ポップケア通信 2022年8月(135号)
厳しい猛暑が続き、さらにコロナの激増。熱中症予防と感染予防をこれまで通り
注意して頂きながら、この厳しい夏を乗り切りましょう。
ポップケアでは、8月8(月)・9日(火)に夏季休暇をいただいています。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
今月のテーマは「離床のススメ」です
日本の寝たきり高齢者は 100 万人以上いるとされています。
近年寝たきりによる弊害と離床による効果について様々な研究結果が報告されています。
ベッドから離れる時間が少なくなると、起立による負荷が無くなり、体幹や体重を支える
筋肉を主とした筋力低下や骨の弱化、そして飲み込むという嚥下機能は低下し、誤嚥から
肺炎発症リスクも高くなってしまいます。
さらには、認知症の増悪にも密接な関連があると報告されています。
これら弊害を防ぐため、できる限りベッドから離れることを促すと良いことが、研究調査に
よって明らかにされてきました。
高齢者は6時間以上離床すると、全身の筋肉量が保たれ、摂食嚥下も良好に
ベッドから離れ、車椅子などに座るだけでも、全身に重力がかかり、
それに対抗する力が必要になってきます。
また全身の筋肉(飲み込むための筋肉も含んで)維持と離床時間の関係
はどうなのか?東京医科歯科大学は、要介護高齢者に対して具体的な離床
時間が嚥下機能、全身の筋肉量にどのような影響を与えるのかを調べました。
その結果、少なくとも4時間、できれば6時間以上離床すると、全身の筋肉量
が保たれ、摂食嚥下機能が良い傾向にあることが分かったそうです。
摂食嚥下機能には「全身の筋肉量」と関連性があり、咀嚼には「覚醒と体幹機能」が
重要になってくることがわかっています。6時間以上の離床で覚醒状態か安定し、
体幹の筋肉量が保たれることが報告されています。
このことからも6時間以上の離床が推奨されるのも納得できると思います。
目的を持った行動がよい
ただ単に車椅子などに座らせるだけでよいのでしょうか?やはり何か目的がある方が
スムーズです。
食事をテーブルでとる目的で起こすようにしたり、お買い物に連れだしたり、日光浴を
したり。
デイサービスに積極的に参加することも、離床時間を確保するにはとても効果的です。
やみくもに「ベッドから離れなさい!」と言われても、気持ちが乗らず続くはずもありません。
できれば「楽しみや目的」をもてるような工夫をすれば、車椅子に座っていられますよね。
離床には注意も必要
寝たきりの方や基礎疾患のある方などを急激に起こしてしまうと、血圧が乱れたり、めまいが
でたりします。またむやみに起こしてしまうと骨折することもありますので注意しましょう。
ベッドの背を上げる時間と角度を少しずつ延長していくようにし、介助も無理なく行いましょう。
今回の報告は少なくとも4時間、できれば6時間起きるようにしましょうということですが、
今現在の状態をスタートとして、無理なく進めていくようにしましょう。(PT中西)