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ポップケア通信142号を発行しました。

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2023/03/01 ポップケア通信142号を発行しました。

 

 

ポップケア通信 2023年3月(142号)

 

 

 

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気温変化が大きい時期

短い周期で天気が変わりやすく、暖かい日と寒い日が交互に来る季節です。

三寒四温ですね。朝方は夜間の放射冷却によって気温が下がりやすい

ので注意しましょう。

21日は「春分の日」です。春は目の前ですね。

 

今月のテーマは「水中ウォーキングの効果」です

市民プールや大型フィットネスクラブのプールのコースレーンをみると、比較的多くの方が泳ぐこと

なく、ウォーキングをされている姿をみかけます。

公園をウォーキングするのと何が違うのでしょうか?公園を歩くのももちろん身体的に様々な負荷も

かかりますし、健康上の効果があります。水中で歩くと何が変わってくるのかをまとめてみました。

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水中で運動すると得られる物理的作用

1)浮力 重力による体への負荷を軽くし、筋肉や関節への負担を軽くします。

    一般的に水深がおへそ辺りだと体重の50%、胸のあたりだと70%体重はカットされます。

従って、変形性膝関節症など体重がかかると関節が痛む方や、筋力が弱っている方でも、

歩行運動が出来るのです。普段立位をとることが出来ないような麻痺のある人でも、立位をとる

ことが可能になります。

 

2)水圧 全身、特に下肢(第2の心臓と呼ばれる「ふくらはぎ」に適度な水圧がかかる)から

心臓に血液を戻す作用を助け、一回の拍動で送り出す血液の量も増やす作用があります。

結果的に心拍数や血圧が下がり、運動中の心臓への負担が軽くなります。また歩行運動で収縮と

弛緩を繰り返し循環が良くなり、浮腫みを軽減させることが出来ます。

 

3)水の抵抗 水中で関節を動かす運動を行うと抵抗がかかり筋肉への負荷になります。

特に早く動かすと大きな負荷になり、ゆっくり動かすと軽い負荷になりますし、浮力を

利用すれば重力下では運動できないような麻痺のある方でも関節運動が可能になります。

その人に合った適切な運動ができるのです。

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 4)その他 温熱効果、冷却効果も調整すれば可能です。また運動による消費

カロリーが高くなり(地上での歩行の約2倍)、地上と同じ時間歩行したと

しても、消費カロリーは2倍になりますのでダイエット効果が期待できます。

 

注意点

循環器疾患をお持ちの方は必ず医師に相談の上行うようにしましょう。

また慣れも必要なので入水してからすぐに運動を始めないようにしましょう。

慣れるのに2分程度はかかりますので、それ以降に運動を開始するようにしましょう。

水中では浮力などで楽に身体が動かせますが、逆に運動が終わってプールから出ると重力を急激に

感じることになりますので、気を付けるようにしましょう。

 

なかなかプールには行けない方も多いと思います。

介護者がいて条件がそろえば一度挑戦してみてはいかがでしょうか。(PT中西)

 

 

 

 

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