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ポップケア通信143号を発行しました。
ポップケア通信2023年4月(143号)
ポカポカ春ですね🌸
今年の桜もとても綺麗に咲いてくれましたね。4月は多くの法改正が施行される時期でもあります。道交法でも「レベル4の自動運転が解禁」されます。
運転手が何もしなくてもいいレベルなんですね技術の進歩の早さにはにほんとうに驚かされます。
5年先にはどんな生活が待っているのでしょうか?
背骨(椎骨)の個々の間には椎間板という組織があります。聞いたことがないという方は少ないと思います。「椎間板ヘルニア」とは何らかの外力によって椎間板の線維輪を傷つけ、中にある髄核が椎間板外に飛び出してしまうことです。飛び出した髄核が神経根や脊柱管を圧迫し、炎症が起こると、痛みや痺れが出たり、筋肉が麻痺してしまうこともあります。
今回はこの椎間板について解説したいと思います。
1)構造 椎間板は中心にあるゲル状の髄核とそれを取り囲む線維輪からなります
2)役割 脊柱にかかる衝撃の緩和と荷重の分散で、クッションの役割があります
脊柱に力が加わると椎間板の髄核が外に出ようとする力になります。 これを「椎間板内圧」と呼んでいます。この分野の報告で一番有名なのが 右の図Nachemson(1964)の報告です。直立位の圧力を100とした 場合、椅坐位では140になり、物をもって身体を前傾させると220にもなる のです。立ってるより椅子に座っている方が椎間板には負担になるのですね。
例えば「椎間板ヘルニア」になると、線維輪は一部壊れてしまいます。
そうなると椎間板内圧は上がらなくなるという報告があります。上がらなかったら良いのではなく、椎間板としての機能が低下してしまっていることを意味しています。
穴の開いたボールにいくら空気を送っても膨らまないのと同じです。クッション性が失われてしまうのです。
若いころと違って、年齢を重ねると椎間板の水分量は減ってしまい、傷つきやすくなります。
特に重量物を持って身体を捻じると簡単に傷ついてしまいます。椎間板内圧を上げないため、じっと寝ていればいいのかと思いますが、動かさなければ、血管を持たない椎間板は、栄養が届かず変性してしまいます。
荷物を持ち上げる時の注意は、1)膝を曲げて持ち上げる、2)荷物は体に近づける、3)荷物を持ったまま身体を捻じらない このようなことが大切です。
★腹筋と背筋を鍛えることも重要です。(右図) →体幹を大きく動かさなければ、椎間板への負荷も少なく運動できます。
★どちらも5秒保持して5セット行いましょう
若いころは椎間板の内圧が上がってもしっかり耐えることが出来たんですね。
(PT中西)
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ポップケア通信2023年4月(143号)
ポカポカ春ですね🌸
今年の桜もとても綺麗に咲いてくれましたね。4月は多くの法改正が施行される時期でもあります。道交法でも「レベル4の自動運転が解禁」されます。
運転手が何もしなくてもいいレベルなんですね技術の進歩の早さにはにほんとうに驚かされます。
5年先にはどんな生活が待っているのでしょうか?
今月のテーマは「椎間板について」です
背骨(椎骨)の個々の間には椎間板という組織があります。聞いたことがないという方は少ないと思います。「椎間板ヘルニア」とは何らかの外力によって椎間板の線維輪を傷つけ、中にある髄核が椎間板外に飛び出してしまうことです。飛び出した髄核が神経根や脊柱管を圧迫し、炎症が起こると、痛みや痺れが出たり、筋肉が麻痺してしまうこともあります。
今回はこの椎間板について解説したいと思います。
椎間板の構造と役割
1)構造 椎間板は中心にあるゲル状の髄核とそれを取り囲む線維輪からなります
2)役割 脊柱にかかる衝撃の緩和と荷重の分散で、クッションの役割があります
椎間板内圧
脊柱に力が加わると椎間板の髄核が外に出ようとする力になります。 これを「椎間板内圧」と呼んでいます。この分野の報告で一番有名なのが 右の図Nachemson(1964)の報告です。直立位の圧力を100とした 場合、椅坐位では140になり、物をもって身体を前傾させると220にもなる
のです。立ってるより椅子に座っている方が椎間板には負担になるのですね。
椎間板を傷めてしまうと
例えば「椎間板ヘルニア」になると、線維輪は一部壊れてしまいます。
そうなると椎間板内圧は上がらなくなるという報告があります。上がらなかったら良いのではなく、椎間板としての機能が低下してしまっていることを意味しています。
穴の開いたボールにいくら空気を送っても膨らまないのと同じです。クッション性が失われてしまうのです。
高齢者の方はとくに椎間板を傷めないように気を付けましょう
若いころと違って、年齢を重ねると椎間板の水分量は減ってしまい、傷つきやすくなります。
特に重量物を持って身体を捻じると簡単に傷ついてしまいます。椎間板内圧を上げないため、じっと寝ていればいいのかと思いますが、動かさなければ、血管を持たない椎間板は、栄養が届かず変性してしまいます。
荷物を持ち上げる時の注意は、1)膝を曲げて持ち上げる、2)荷物は体に近づける、3)荷物を持ったまま身体を捻じらない このようなことが大切です。
★腹筋と背筋を鍛えることも重要です。(右図) →体幹を大きく動かさなければ、椎間板への負荷も少なく運動できます。
★どちらも5秒保持して5セット行いましょう
若いころは椎間板の内圧が上がってもしっかり耐えることが出来たんですね。
(PT中西)