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ポップケア通信145号を発行しました。

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2023/06/02 ポップケア通信145号を発行しました。

 

 

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梅雨入りしました

今年は例年より少し早く梅雨入りしましたね。

梅雨明けは7月中旬でしょうか。それまでジメジメした天候が

続くこともあって、体調を崩したりしませんように、気を付けて過ごしましょう。

急激に気温も上がる日がありますので、熱中症にもじゅうぶん気を付けましょう。

 

今月のテーマは「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」です

「歩いていると、足にシビレが出たり、痛くなったりしてしまう。そして少し休むと

症状は消え、また歩けるようになる」こんな症状を繰り返すのが「間歇性跛行」と呼ばれる症状です。

この原因は大きく分けて2つの可能性があります。1つは背骨の中の神経の束が圧迫さ

れておこる「腰部脊柱管狭窄症」、もう一つは、脚の血管の血流が悪いと筋肉に血液と酸素が十分にいきわたらないことで起こる「閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)」によるものです。145-3

 

腰部脊柱管狭窄症

背骨(脊柱)には“脊柱管”という脊髄や神経の束がとおる管が老化などによって、この管が狭くなります。背筋を伸ばして歩く動作を続けていると、徐々に神経の束を圧迫してしまい、下肢に痛みが出たり、筋力が弱くなったりします。

しかし。ベンチなどで(前かがみになって)腰掛けると、腰の反りは解消され、症状も消失します。そしてまた歩けるようになるのです。専門は整形外科になります。

 

閉塞性動脈硬化症

脚の血管に動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなります。通常歩くときには、脚の筋肉に安静時の10~20倍の血液を必要としますが、血流が悪いと筋肉に血液と酸素が十分にいきわたらず、筋肉が酸素不足をきたすことで脚に痛みが生じます。

少し休んで足の酸欠状態が緩和されると、また歩くことが出来ます。

循環器内科が専門です。

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二つの疾患の違い

両者の鑑別診断は、医師が複数の検査結果をもとに診断します。

腰部脊柱管狭窄症の場合は、腰痛(あまり強くない)があり、じっと立っていたり、

少し歩くと、痛みや痺れが神経に沿って出てきます。またレントゲンを撮影し、腰の

骨の変形や骨のずれ、骨と骨の間が狭くなっているか、MRIで神経の圧迫状態を調べます。

閉塞性動脈硬化症では歩行時の痛みや痺れはもちろん、足先などが冷たくなってしまいます。腕の血圧に対する、足の血圧の割合を意味する指標:ABI(ankle brachial pressure index;上肢下肢血圧比)が0.09以下ならこの疾患が疑われます。動脈硬化の原因は主に生活習慣病で、糖尿病をはじめ、高血圧症、高脂血症、メタボリックシンドローム、喫煙などがあげられますので、これらの既往や習慣があれば、この疾患につながりやすくなります。

どちらの疾患も同時に患っていることもありますので、注意が必要です。

 

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★どちらの場合も、早期に治療することが大切です。

「間歇性跛行」が気になりだしたら、早めに受診するようにしましょう。

 

 

歩くことはとても大切ですが、痛みが出たら、腰掛けて休んで、また歩くようにしま

しょう。我慢して運動する必要はありません。(PT中西)

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